詩のようなもの

1

なんか書きたい、何を書こう、何もない、何もなくてとっても素敵な僕の心を引き裂いて、肩まで浸かってもうすぐ溺れてしまいますか、明日を賭けて戦いますか、冬が歪んで手をぬるま湯に浸して、その後凍ることは目に見えていたでしょう、なんて全部、全部が遙か塔の上

2

掘り起こしたくないエピソードを脳の隅っこに匿って閉じ込めてもう二度と出てこないでって思うのにふとした瞬間に開けたくなるのはただ書きたいからだ、そのエピソードについてではなく他の何かを書きたいからだ、古傷から溢れるのは言葉であり血は流れない、だから明日も生きるんだろう

3

オフラインに溜まっていく文字の羅列、濁った池の底に転がる石ころみたいだ、石ころをどうするかは私の勝手、愛でるか投げ捨てるか、どちらでも私は構わないって言う、自由、だから、みんな好きなように書いて生きてほしい