自己紹介が嫌いだ

人間関係は自己紹介から始まる。子供の頃からそう決まっていた。何はともあれ自己紹介。当たり前ではある。僕が、私が、君が、あなたが、どんな人間で何が好きで、どんな共通点があってどんな違いがあるのか。人々はそこから会話を広げ交遊を深めるものだ。理解はしている。人はよくわからないものに不安になる。だから何かにつけて相手の情報を収集するようだ。しかし理解しているからといって、私が自己紹介を好きになれるわけではない。

 

なぜ自己紹介が嫌いなのか。紹介するような自己がない、わけではないのだろうが、とっさに思いつかない。自己開示への強い拒否感がある。自己開示についてはなぜ拒否感が出るのかよくわからない。自分を知られることは怖い、のか?虚無なプライドだろうか。無駄な足掻きなのか。無自覚に高いプライドはまだ残っていたのか。とにかく自分を知られたくないのだ。取り繕った外面はボロが出る。そうして自分から人間関係を切りにかかる、ということがあった、かもしれない、過去のことをあまり覚えていないが。

 

人間として人間と関係を作るならば自己紹介から始めなければならないとは私の思い込みだろうか?もっとフランクに知らない人と交流する場もあるのではないか?ありそうではある、が自分に出来るとも思えない。特に人間と関わりたいとも思わない。朝の5時に考える内容でもない気がする。